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ジェリーさんの人気コメント: 更新順(9/60)

人気コメント投票者
★5砂の器(1974/日)観客の熱い感動を支える、比類なく緻密で堅牢な大設計図。プロだ、プロの作品なのだ。 [review]おーい粗茶, けにろん, デナ, 代参の男ほか14 名[投票(14)]
★4サハラ戦車隊(1943/米)シンプルこの上ない設定だが、映画の中にしかない戦争がここにある。五官全体に砂漠の乾いた感じが焼き付く。気恥ずかしくて「男を描く」映画などすっかり見られなくなったこの時代にしてみれば、やはり懐かしの映画である。火薬演出はすごい。ゑぎ, りかちゅ[投票(2)]
★3仁義(1970/仏)イブ・モンタンのジャンキー振りはリアル感たっぷり。アラン・ドロンのドライブインでの食事シーンも乙にすました感じがなくこれまたリアル感あり。けにろん[投票(1)]
★3グリーンマイル(1999/米)ごったまぜの素材で作った澄まし汁のような味。怖いもの見たさの冷浴効果と贖罪の快感に浸るという温浴効果とが混ざらず併存している。緑雨, けにろん, おーい粗茶[投票(3)]
★3ザ・スクエア 思いやりの聖域(2017/スウェーデン=独=仏=デンマーク)予測はずれの事態の連続に戸惑うのは主人公だけでなく、本作を観る我々も同様。可笑しくもあり怖くもある両義的状況は、他の映画では得られなかった新鮮な体験だったが、ここまで長尺にされると、鑑賞後の疲れがめっぽう溜まる。構図の素晴らしさは超A級。リア, jollyjoker, ぽんしゅう[投票(3)]
★5あにいもうと(1953/日)江戸期以降、義理と人情の板ばさみ関係が人情劇の基本なのだがここまで義理の関係が後退して人情の部分のみが前面に出てくる人情劇も珍しい。しかも一級品の演技に支えられて、成瀬巳喜男の隠れた名品といえる。 [review]irodori, 3819695, づん, TOMIMORIほか5 名[投票(5)]
★4裁かるるジャンヌ(1928/仏)「信念」という奴は、往々にしてその信念を持った当人を内側から蝕みもするし、人を人から隔てもするし、人の自由を一蹴しもする。そうした「信念」の危険な性質を、彫像のように強い顔と顔のアップのつなぎで表現してしまった前衛の傑作。ぽんしゅう, いくけん[投票(2)]
★3飛行士の妻(1980/仏)1日のうちにありそうもない遭遇が何回も重なるストーリーながら、作りこみすぎと思わせないスムージング技術の高さに驚く。自然なロケ撮影と、会話の重ね方の丹念さと、人物が登場しない捨てカットが捨てカットに終わらぬ計算との相乗作用だろう。寒山拾得, kaki[投票(2)]
★4ヒッチ・ハイカー(1953/米)シンプルなストーリーラインを飽きさせずテンポよく見せ切った。犯罪者の不気味さを冒頭の数分で完全に表現するから、以降の展開のスリル感を増す。熱砂、男たちの汗、埃を上げて走る自動車。これら映画芸術ならではの大道具小道具が実に重厚に描かれて心地よい。ゑぎ[投票(1)]
★4危険な場所で(1951/米)ノワールの切なさをたっぷりと賞味できる作品。仕事への打ち込み方を間違えた男の心の危ういバランスを、女が癒す。この女もまた薄幸なのだが、薄幸を乗り越え、諦念を乗り越え、聖女として輝く。この映画の美しさの芯はここ。前半と後半の対照が素晴らしい。ゑぎ[投票(1)]
★4ミュンヘンへの夜行列車(1940/英)バルカン超特急』に登場した二人の英国紳士を再登場させ、同作で主演を演じたマーガレット・ロックウッドを起用した点、本作は『バルカン‥‥』の弟のような作品となっている。かっちりとした起承転結が見事だがとりわけ列車に乗り込んでからのサスペンスが素晴らしい。ラストは惚れ惚れするうまさだ。寒山拾得[投票(1)]
★1処刑の部屋(1956/日)映画以前の問題であった。レイプした男に女がほれるなどと言ういい加減な幻想をのうのうと小説にした原作者を寵児にした時代は永久に去って欲しい。寒山拾得, sawa:38, RED DANCER, 水那岐[投票(4)]
★5恐怖省(1944/米)初見と再見で大きく評価が変わった。実にラングらしい傑作だ。本作は謎解きの映画に見えるが、謎の全貌すら表面化されず、事件が脈絡なく続く。この悪い夢のような感触は、ラングの画面のみから触知しうる極めて個性的な肌触りであり、これが彼の芯である。 [review]ぽんしゅう, 袋のうさぎ, 寒山拾得[投票(3)]
★4ドイツ零年(1948/伊=独)あの延々と続く彷徨は日本においてならば「道行き」という演技になるだろう。一人であって一人ではない、亡き父との最後の散歩。しかし、ロッセリーニは、虫眼鏡で昆虫を覗いているかのような対象への距離感でこの道行きを描く。情緒に溺れぬ即物性がかえって強烈な主張となる。ぽんしゅう[投票(1)]
★5恋のエチュード(1971/仏)この愛のかたち(おえ〜)は全く納得いかないと映画を見つつ激しく立腹した人もいると思う。そういう私もその一人。そこですでに術中にはまっている [review]太陽と戦慄, けにろん, マグダラの阿闍世王, uyoほか8 名[投票(8)]
★5潜行者(1947/米)導入部から30分くらいの主観キャメラによる驚異のサスペンス。追われる男を演じたら映画史ナンバーワンといっていいハンフリー・ボガートの異相にも衝撃を受ける。アグネス・ムーアヘッドの怪演もお見事。そして、バコールにはまた惚れちまったい。寒山拾得[投票(1)]
★3引き裂かれたカーテン(1966/米)ヒッチコックの緩んだ戒律。 [review]ぱーこ, 煽尼采, トシ[投票(3)]
★3静かなる男(1952/米)人情劇でありながら、一人一人の登場人物が人以上の何者かの次元に達している。ジョン・フォード監督にあっては、素手のけんかは、アルカイックなコミュニケーションであり、一種の宗教儀礼である。以下は、ごく簡単な私の「ジョン・フォード」論。 [review]jollyjoker, junojuna, moot, 3819695ほか11 名[投票(11)]
★2續姿三四郎(1945/日)ちょっとこれは。月形竜之介の空手に笑ってしまうのだ。寒山拾得, 甘崎庵[投票(2)]
★5フロム・ダスク・ティル・ドーン(1996/米)優れた映画を見ると、映画が映画を語っているのに出くわすことがある。 [review]まー, Orpheus, あき♪, けにろんほか7 名[投票(7)]