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ジェリーさんの人気コメント: 更新順(10/60)

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★3ラストレター(2020/日)これは真っ向から「供養とは何か」を追求した映画ではないか。死後になってでもいい、その人のメッセージを真摯に受けとめてあげること。その人の存在した事実について語り合うこと。抹香臭さを微塵も漂わせない優れた手腕。大根フクヤマのマイナスをトヨエツのコクがカバーした。ゑぎ, けにろん[投票(2)]
★5ハイ・シェラ(1941/米)乾いた詩情がギャング映画の持ち味だった筈だが、この映画は人情に濡れた男を描いた異色の傑作。きびきびとした簡潔な画面展開は職人の芸の冴えを見せる。特に、自動車による逃走シーンは、最近の映画の長々としたカーアクションに辟易としている私にとって、お手本としてほしい部分だ。ぽんしゅう, 寒山拾得, 3819695, 太陽と戦慄[投票(4)]
★4スターウォーズ スカイウォーカーの夜明け(2019/米)世界の様々な神話伝説を参考にして作られた物語らしい大団円。死後に残る霊格、宝を守る蛇、夢幻の交信。そして「繰り返しあらわれる構造」。大国主命の根の国行きと海幸山幸が同じ構造なのと何ひとつ変わらない。これが良いのだ。40年にわたり特撮技術をリードし続けた貢献にも感謝。けにろん, DSCH[投票(2)]
★3プラネット・テラー in グラインドハウス(2007/米)様々なB級映画の手段であったものが、化成して主役になっている。本末転倒が映画の現象ではなく、本質であること、歴史そのものであるということを知的にも通俗的にも立証して見せた。泥絵の具のような卑俗美のただならなさは一級品。DSCH, 3819695, ぽんしゅう, けにろん[投票(4)]
★5都会の叫び(1948/米)サスペンスを持続する技巧の熟練度は最高であるし、リチャード・コンテにまつわる人物たちの悲劇への引き込まれ方が簡潔かつ鮮やかだ。言葉に頼らず緊張度の高い構図を持った映像の連鎖だけで、人生からの転落という主要テーマがくっきりと浮かび上がってくる。ぽんしゅう, けにろん[投票(2)]
★4メキシコ万歳(1931/露)モノクロの画面の向こう側では鮮やかな原色光が散乱している。強烈さは比類ない。この映画を見た夜、牛の死体をかじる犬や、完全に人間の言葉を話す鸚鵡など訳のわからん夢を見た。寒山拾得[投票(1)]
★4スティング(1973/米)映画とは、五官全部を使って細かく見ていくものだということを、意表をつくストーリー展開や、しゃれたチャプター仕立ての構成や、おもいきりノスタルジックで粋な音楽などによって教えてくれた教科書のような映画。けにろん, 山本美容室, ウェズレイ, いくけん[投票(4)]
★4ジャッカルの日(1973/米)結末が分かっているのに何度も見たくなるサスペンス映画。IN4MATION, カフカのすあま[投票(2)]
★4昼顔(1966/仏)きれいは汚く、汚いはきれいという、くるくると回り続けるコンパスの針の動きのような真理を一身に体現したカトリーヌ・ドヌーブが素晴らしい。狂った樹海の狂った磁場は、この監督にしか描けぬと断言する。杖を持ったチンピラのキャラの立ち方も最高。けにろん[投票(1)]
★2ターミネーター4(2009/米)映画が不断の新陳代謝である事を制作者が想起し続けているかぎり、志だけはその作品を讃えてよいと思うのだが、その新陳代謝を失念した連作は単独作以上に始末に終えない。前作との世界観的スムーズネスだけが見ものとなった作品を、正直かばいようがない。DSCH, 緑雨, ダリア[投票(3)]
★5インサイダー(1999/米)ローウエルもワイガンスもマイクも実によく悩む、悩む。その「等身大」ぶりに泣けてしまったよ。 [review]けにろん, るぱぱ, G31, ジャイアント白田ほか8 名[投票(8)]
★5大番(1957/日)最強の脇役加東大介が主役でもいけることを示した傑作。日本のアーネスト・ボーグナインか。淡島千景 にはまた惚れた。昭和最初の10年間をここまで緻密に描くには、確かな原作の読みと、優れた脚本の腕と、何よりも中古智の美術が必要だった筈。tredair, ゑぎ[投票(2)]
★4教授と美女(1941/米)セルフ・リメイクよりも数段優れている。キャメラ直前にすえられた人物の遠い後ろに数名の人物が小さく収まるパンフォーカス画面を観ていると、ホークスの撮影監督の使い方の融通無碍なうまさに圧倒される。ここにおいてもホークス的一匹狼が何人も登場する。 [review]ぽんしゅう, 寒山拾得, Orpheus[投票(3)]
★5グランド・ホテル(1932/米)良く言えば観念的悪く言えばままごと的な演技のガルボと、ナチュラルで肉感的な演技のクロフォードの競演が、不思議な媒介力によって水と油にならないどころか、主要出演者全員が主役ともいうべきこの群像映画が放つ光彩の中でもとりわけ輝かしい光にすらなっている。 [review]けにろん, ぽんしゅう[投票(2)]
★3風櫃〈フンクイ〉の少年(1983/台湾)若竹の美しさを感じさせる。シンプルな筋だが飽きさせない。キャメラと俳優の距離感の取り方に特長があり、風景の絡ませ方が滅法うまい。特に、屋内描写に外の風景が生々しく入り込んでくる強烈さに感心した。この監督の多くの美点の中で最も輝かしい部分だ。寒山拾得[投票(1)]
★3ギャング・オブ・ニューヨーク(2002/米=独=伊=英=オランダ)構想力の弱さを逆手に取った奇想の傑作『タクシードライバー』以降、同じ手は二度と使えず、構想力の弱さを露呈し続けてきたスコセッシの正味の限界線を示す力作。パラノイアックでバランスが欠如するゆえに強さを獲得した人物というキャラ造形パターンは今後も変わらないだろう。おーい粗茶, 緑雨[投票(2)]
★2武蔵野夫人(1951/日)家屋の撮影に注目してほしい。溝口監督は洋風建築のセット撮影は下手だが、日本家屋の撮影はめちゃくちゃうまいことに気づく。グラデーションのよく出るねっとりとした照明があうのだろう。さて、俳優に目を転じると [review]太陽と戦慄, TOMIMORI[投票(2)]
★3イグアナの夜(1964/米)男の焦燥感がメキシコの暑熱と集団旅行客たちのヒステリックな悲鳴によっていっそうあぶりたてられる様が面白い。男を取り巻く3人の天使たちの各様のエロティシズムの描き分けも良い出来栄えだが、とりわけデボラ・カーの非現実的たたずまいに魅了される。寒山拾得[投票(1)]
★1X−メン(2000/米)もっと明るいところで戦ってくれ。KEI, YO--CHAN, FreeSize, t3bほか8 名[投票(8)]
★5ベニスに死す(1971/伊)毒蛇は急がない。愚直なまでのクレッシェンド。 [review]寒山拾得, モノリス砥石, 煽尼采, けにろんほか12 名[投票(12)]