★4 | かつての日本では、この物語は地方の土着性の問題として語られていた。だが、バブル経済崩壊後のこの国には最早それは存在しない。人間の欲望は土着という拠りどころを失い浮遊する。だから山下敦弘らが描く倦怠と焦燥は、暴力と非暴力の狭間に置き去られる。 [review] (ぽんしゅう) | [投票(10)] |
★3 | 皆それなりに状況に埋没し閉塞が閉塞のまま終わるというのは、らしいしラストは正味笑った。だが、川越美和の張っ倒したくなる偏執キャラを始めとする世界の不均衡な歪みが断片的で互いに相関し合わず喰い足りない。コンセプトは買うが力量不足と思う。 (けにろん) | [投票(2)] |
★4 | 常にアドリブ的で、ストーリー性を特に持たなかった山下敦弘監督の映像だったが、たるい、僕達が常に感じている日常の中に、非日常の空間を強引に入れドラマというものを再現し、見事、不確かで不安である現実を軽い存在論的に、かつ本格的に映像化している。 [review] (セント) | [投票(2)] |
★4 | 『今村昌平』が垣間見えた。 [review] (chokobo) | [投票(2)] |
★4 | 「その後のどんてん生活」とでも云うべきマヌケの肯定 [review] (寒山拾得) | [投票(1)] |
★4 | これ観てようやく松下監督の事を立派だと思えるようになりました。 [review] (甘崎庵) | [投票] |
★5 | 喜劇? 悲劇? 犯罪映画? 確かによく分らない話だ。しかし正直、そんなの何でもいいんじゃないかと思ってしまう。ただ目の前にあるフィルムの力。その力に圧倒される2時間弱のこの心地よさ。 [review] (ナム太郎) | [投票(2)] |
★4 | こういう映画は「快感」だと思う。なんだかよくわからないのに、全てがリアル。起こる事や会話全てが、予想を裏切る。「そうくるか!」という動きとセリフ。不気味で、そして快感。 (あちこ) | [投票(1)] |