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水那岐さんの人気コメント: 更新順(24/83)

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★4汚れなき祈り(2012/ルーマニア=仏=ベルギー)透徹したリアリズムで描かれる現代の愚行。そこには裁かれるべき悪意とともに「愛おしい」擁護されるべき共通意識も介することはない。悪魔祓いもまた現代社会の構造と連動する人間社会の歪みと見做されるために、クリスティアン・ムンジウも批判や無闇な肩入れもできないのだ。『エクソシスト』のアナクロニズムにならば、如何様にも人は賛意や罵言を操れるものを。セント[投票(1)]
★1ゆれる(2006/日)豪華演技陣で贈る、ただの「七年ゴロシ」映画。いくら鬼気迫る熱演を見せてくれても、こんな子供だましの心理劇として終わるのでは、メンズデーだからって千円と時間をただ返して欲しいだけだ。 [review]寒山拾得, ちわわ, カルヤ, Sungooほか9 名[投票(9)]
★4ホーリー・モーターズ(2012/仏=独)別段、めくるめく事件の羅列を「絵解き」しようと躍起になった訳ではないが、自分の中では映像作家ないしは演技者の人生の寓意劇、というところで落ち着いたのだけれど、間違っているのかな?露悪と悲哀が共存するドゥニ・ラヴァンはさておき、役柄に徹しきれない女を演じるカイリー・ミノーグが悲しくてたまらない。 [review]ぽんしゅう, セント, けにろん[投票(3)]
★3生きものの記録(1955/日)正論の厄介なところは、小市民のささやかな幸せについての物語を、一気にSFレベルまで移行させるところだ。三船のエネルギッシュな偽老人ぶりが、そんな簡単なことを忘れさせてしまう。 [review]新町 華終, Bunge, 煽尼采, TOMIMORIほか14 名[投票(14)]
★5告白(2010/日)リアリズムなど糞食らえ!瞬間の羅列から抽出された奇形的美しさに溢れる画面の上に、見事に展開されるオトナによる大人気ない、しかし充分に大人らしい子供への復讐には、これまでの中島哲也作品で培われた画面のリリシズムが充満している。 [review]新町 華終, パッチ, DSCH, tkcrowsほか17 名[投票(17)]
★4天空の城ラピュタ(1986/日)宮崎駿が、エンターテイメントの中に自らの語るべきことを秘めていられた時代の秀作。 [review]新町 華終, DSCH, YO--CHAN, 牛乳瓶ほか29 名[投票(29)]
★4海炭市叙景(2010/日)うらぶれた北の街に生きる人々の哀歓。そこに起こる出来事は物悲しいほどささやかな老若男女の心のすれ違いだが、嘘のない愚直なまでのリアリズムが言い知れぬ寂寥感を呼び、2時間半の長尺を意識させない。熊切和嘉はまばゆいほどに手腕を磨き上げた。その人間に対する洞察力は瞠目に値する。まー, セント[投票(2)]
★4アルバート氏の人生(2011/英=アイルランド=仏=米)銀幕のチャップリンよろしく滑稽ではあっても、全ての行動に伴う感情を断ち切り、夢だけはプリミティヴに信じながらも臆病にこそこそと生き続ける、彼女の閉塞人生は哀し過ぎる。時代の鬼子として野に埋もれる宿命を逃れられぬにしても、だ。 [review]セント[投票(1)]
★4東ベルリンから来た女(2012/独)ニーナ・ホスのクール・ビューティーが何にも増して光る作品。物語は咀嚼不足でいささか理解には時間を要するが、使命感を帯びた彼女の熱い魂とそれを隠す氷の容貌が、そこにあるドラマの消化に積極的に働く。女性ならではの真摯なエナジーの迸りをいとおしむ作品だろう。セント[投票(1)]
★3スター・ウォーズ エピソード1 ファントム・メナス(1999/米)最初の映画から二十数年経つと様々なものが見えてくる。このキャラクターたちの生活感の無さは何だろう? [review]けにろん, DSCH, ゼロゼロUFO, 新町 華終ほか9 名[投票(9)]
★4マンマ・ミーア!(2008/米)メリル・ストリープの暴れん坊演技と、それを支えるウォルターズ、バランスキーが聴き慣れたABBAの既成のイメージに小母さんパワーで大きな付加価値をもたらす。ひ弱な男性陣を手玉にとってラストまで暴走してやまない、これはミュージカル史上に残るウーマン・スペクタキュラーだ。 [review]緑雨, りかちゅ, tkcrows, 3819695ほか6 名[投票(6)]
★1COWBOY BEBOP 天国の扉(2001/日)TVで決着のついた物語に未練がましくくっつけた、冗長極まりない蛇足。菅野よう子の音楽だけで辛うじてこの点。 [review]Orpheus, 浅草12階の幽霊, 新町 華終, ホッチkiss[投票(4)]
★2鞍馬天狗 角兵衛獅子(1951/日)強いのか、はたまた滅法弱いのか判らない「天狗のおじさん」。いくら優しくとも、こんな情けない正義の味方に当時の子供は満足したのだろうか。脚本と編集の徹底した下手さに理由があり、アラカンは熱演していただろうことは判るのだが…。 [review]たいへい[投票(1)]
★5ヒトラー 最期の12日間(2004/独=伊=オーストリア)「20世紀最大の悪魔」呼ばわりされる人物を弱者に優しく、小心者の夢見がちな男として描くこと。しかし、それゆえに彼がヨーロッパを震撼させ、自他国民ともに多くの人民を夢の犠牲としたことは決して焦点をぼやけさせられることはなく、他ならぬ「人間の所業」としての多くの犯罪が浮き彫りにされたことは評価されるべきだろう。 [review]がちお, DSCH, おーい粗茶, SUMほか11 名[投票(11)]
★5モスラ対ゴジラ(1964/日)自分にとっての最高のゴジラのスタイル、モスラのスタイルとは正にコレなのです。がちお, 山本美容室, おーい粗茶, ぱーこ[投票(4)]
★5小さき勇者たち 〜GAMERA〜(2006/日)やっと少年たちのもとに『ガメラ』が戻ってきた。それは「人類の守護者」などではない、明らかな「子供の仲間」だった。 [review]がちお, kiona, べーたん, 死ぬまでシネマほか8 名[投票(8)]
★2緯度0大作戦(1969/日=米)哀しき黒木ひかる。 [review]小紫, 荒馬大介[投票(2)]
★4ゴジラvsビオランテ(1989/日)大森一樹の、かつてのゴジラファンのみならず新しい客層をもスクリーンに向かわせようという試みは、この時点では成功して然るべきだった。自分としては、新しい怪獣映画を創造しようとしたこの実験作を高く買う。がちお, すやすや, 荒馬大介, 甘崎庵ほか5 名[投票(5)]
★3ペネロピ(2006/英)外界からの救いを待つことではなく、「自ら助く者を助く」天を信じて人事を尽くすということは正しいか。軽やかなヒロインの行動に迷いはなかったが、果たしてこの作品では正解は出されていただろうか。少々危なっかしいところではある。 [review]Ryu-Zen, わっこ[投票(2)]
★2超劇場版 ケロロ軍曹2 深海のプリンセスであります!(2007/日)気晴らしに軽い気持ちで見始めたつもりが、腹を立てることになってしまった。『時をかける少女』や『ガメラ3』の表層的なパロディは別に問題はない。スタッフはキッズ・アニメに場違いな作品の構造そのものを移し変える、というとんでもないことをしているのだ。 [review]わっこ, SUM[投票(2)]