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★4 | NINE(2009/米) | この顔ぶれでミュージカルという時点で満ち満ちていた期待感は、冒頭20分の流麗な場面遷移でぱんぱんに膨らんだのだが…。心待ちにしていた、女優たちの「共演」が「競演」に高まる瞬間はついに訪れることなく、寸止め感を残したまま映画は終わってしまった。 [review] | モノリス砥石, junojuna, カルヤ, ペペロンチーノほか7 名 | [投票(7)] |
★4 | 大人の見る絵本 生れてはみたけれど(1932/日) | 大人には大人同士の、子供には子供同士のヒエラルキーや人間関係がある。そこに親と子という縦軸を通すと関係性は複層的になる。ましてや親は嘗ては子供だったし、子はいずれ大人になるのである。 [review] | けにろん, ゑぎ | [投票(2)] |
★3 | 魂のジュリエッタ(1965/仏=伊) | 『8 1/2』と裏表の関係、というのはよく分かるが、極彩色という手段を得て、退廃は乱痴気の気配を帯びる。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス(2022/米) | 映画館に入場するときに、曼荼羅図みたいなオリジナルポストカードを貰ったんだけど、まさに曼荼羅図みたいな映画。 [review] | カルヤ, もがみがわ, けにろん | [投票(3)] |
★3 | アナザーラウンド(2020/デンマーク=スウェーデン=オランダ) | 手持ち撮影なのか、画面がずっと微妙にFIXしないのだが、映されるデンマークの自然や街並み、学校や家や店の中に至るまで何もかもが綺麗で、光と陰影がクリアで心地よい。 [review] | jollyjoker | [投票(1)] |
★4 | ヴァイブレータ(2003/日) | 女も男も、人物設定はベタと云えばベタなのだが、ベタなりに徹底的によく考えられて造形されている点は感心する。寺島も大森もその掘り下げられたキャラクタを十分に表現できていると思う。 [review] | disjunctive, クワドラAS, ナム太郎, ぽんしゅう | [投票(4)] |
★4 | グレン・ミラー物語(1954/米) | 贅沢に繰り出されるビッグバンド演奏シーンはもちろん、場面展開のテンポの良さといい、全体のカラッとしたトーンといい、映画全体がスウィングしている感じ。 [review] | モノリス砥石, けにろん, りゅうじん, ぽんしゅう | [投票(4)] |
★3 | 空気人形(2009/日) | 人形の哀しみ、人間の悲しみ。「孤独」と「性欲処理」のプリミティブな関係を赤裸々に描く敢闘精神は買いたい。 [review] | 太陽と戦慄, ゑぎ, 3819695, ジェリー | [投票(4)] |
★4 | 戦場のメリークリスマス(1983/英=日) | 戦場を舞台にしているが戦争など何も描いていない。静謐に美しく描かれるのはただ、哀しみ溢れる人の心。 [review] | 太陽と戦慄 | [投票(1)] |
★4 | バルカン超特急(1938/英) | 主人公といっしょに「えっ?えっ?」。キツネにつままれたような気持ち悪さが快感。 | モノリス砥石, りかちゅ, torinoshield | [投票(3)] |
★4 | 怪物(2023/日) | こうなると、中村獅童や学校のクラスメートたちの目には物事がどのような見え方をしていたのか、そこまでも思いを馳せたくなる。それくらい心をざわつかせるものが、自分にはあった。 [review] | jollyjoker, 太陽と戦慄, けにろん, ゑぎほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | 歩いても 歩いても(2007/日) | 会話劇としてべらぼうに面白い。樹木希林もYOUも、「間」のとり方とか天才じゃないかと思う。夏川結衣も見た目とは違って柔らかい切り返しが絶妙。高橋和也のコメディリリーフぶりもいい味。 [review] | ゑぎ, irodori, 若尾好き, ガチャピンほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | ラスト サムライ(2003/米=ニュージーランド=日) | オルグレンが勝元の村に滞在し、質実剛健に暮らす村人と少しずつ交流を深めて理解しあっていく過程が、観ていて非常に心地よかった。この部分を上品に丁寧に描いたことが、高評価となりえた所以では。 [review] | モノリス砥石, りかちゅ, Osuone.B.Gloss, お珠虫 | [投票(4)] |
★3 | ザ・ホエール(2022/米) | 主要登場人物が5人のみの、戯曲を元にした室内劇。今どき珍しいスタンダード・サイズの画面が、主人公のビジュアルと相まって閉塞性を強調する。 [review] | ゑぎ | [投票(1)] |
★3 | 酔いどれ天使(1948/日) | ファーストカットはメタンガスが湧くドブ沼。畔で侘しくも拙いギターを爪弾く男。物語の舞台は全てこのドブ沼の周辺。バカでかい広告看板、頭の上を走る高架の電車、闇市の域を出ない駅前の商店街。終戦直後の、貧しくも猥雑と活気に満ちた庶民の生活感を印象に焼き付けるロケーションが強烈。 [review] | ぽんしゅう, 水那岐, けにろん, disjunctive | [投票(4)] |
★4 | ロング・グッドバイ(1973/米) | プロットだけ採り上げればまったくつまらない探偵モノなのだが、それでもこんなにカッコよくって印象深い映画になるのだ。冒頭、深夜にキャットフードが切れて買いに行くというだけのエピソードでも目が離せないんだから。 [review] | ペペロンチーノ, さなぎ, ぽんしゅう, ゑぎほか7 名 | [投票(7)] |
★3 | 小早川家の秋(1961/日) | 小津が東宝に出張って撮った作品。基本的には変わらぬ小津スタイルだが、音楽がいつもの斎藤高順ではなく黛敏郎、撮影も厚田雄春ではなく中井朝一というあたりがテイストの違いを生むのに寄与している。 [review] | けにろん | [投票(1)] |
★4 | マルサの女(1987/日) | 戦後日本の煩悩が、はち切れんばかりに膨らんだ、あの時代を象徴する作品。 [review] | ペンクロフ, 週一本, けにろん, ぽんしゅうほか5 名 | [投票(5)] |
★3 | タンポポ(1985/日) | 改装前の店の方が美味そうに思えるのは自分だけだろうか? [review] | ぽんしゅう, けにろん | [投票(2)] |
★4 | 彼岸花(1958/日) | お喋りで厚かましくも憎めない浪花千栄子と、人懐っこい満点美人の山本富士子。この母娘のキャラが、映画全体にカラッとした明るさをもたらし、もはや化石としか思えない家父長絶対主義者・佐分利信の仏頂面や有馬稲子が醸し出す薄幸オーラを中和する。 [review] | けにろん, ゑぎ | [投票(2)] |