| 人気コメント | 投票者 |
| ★4 | 海水浴(1895/仏) | 少年達が各人各様に飛び込みという行為を反復し、彼らの一回ずつの飛び込みという出来事自体も再び反復される。寄せては返す波のように、反復の中に見える時間的、形態的な差異。これは、ドラマの基本的な一形態。 | KEI, ぽんしゅう, 3819695 | [投票(3)] |
| ★5 | 乱(1985/日) | 血糊が赤ペンキに見えようと瑕にはならない、何故なら雲の動き一つ草の色一つとっても全て黒澤の意思であるかの如き映画だから。役者の所作から衣裳、メイク、美術等悉く計算された血達磨の雛人形。無常と情念を叩きつける武満徹の楽曲が画龍に点睛する。 [review] | けにろん, DSCH, chokobo | [投票(3)] |
| ★3 | 華氏451(1966/英=仏) | 焚書の炎が焙り出す、観客の読書観。映像、文字はどちらも視覚媒体だが、前者が後者を排除する社会に於いて、声が両者の中間地帯を成す。思想統制への批判と、メディア論的視座が中途半端に混在した不徹底な内容だが、題材が題材なので思考は刺激される。 [review] | Orpheus, ぽんしゅう, 3819695 | [投票(3)] |
| ★3 | 転々(2007/日) | いい意味でスケールの小さいロードムービー。殆どのショットが奥行きのある構図を採っているにも関らず、その風景が、登場人物達が他愛のない会話をしながら歩いている路の延長線上にある事で、妙に平坦な印象になっているのが面白い。 [review] | 水那岐, おーい粗茶, 死ぬまでシネマ | [投票(3)] |
| ★4 | デルス・ウザーラ(1975/露) | 橙(暖色)と青(寒色)の光によるモノクロームとも呼ぶべき単純化された画面の強度がピークに達する、第一部の終盤。その抽象化され純化された生死のドラマは、この映画自体の存在価値を確立させている。惜しむらくは、まさにこれがピークだった事か。 [review] | づん, uyo, けにろん | [投票(3)] |
| ★2 | 夜のピクニック(2006/日) | 移動撮影は別称‘トラヴェリング’とも呼ばれるが、全校生徒が二十四時間かけて同じ道を歩き続ける、という大移動の中で展開される物語というのは、その絶好の被写体ではないか。と思いきや、 [review] | Ryu-Zen, ありたかずひろ, Aさの | [投票(3)] |
| ★5 | インランド・エンパイア(2006/米=ポーランド=仏) | リンチ自身の手持ちのデジカムによる撮影は、フィルムの質感を犠牲にしてはいるが、手振れや、不器用なズーミングが、覗く者=リンチの身体性を感じさせる。彼の主観に身を重ね、眼前の光景に立会う気持ちで観れば、奇妙な味わいが愉しめる。 [review] | 赤い戦車, DSCH, ジェリー | [投票(3)] |
| ★4 | リンダ リンダ リンダ(2005/日) | 被写体を突き放すのでもなく、見守るのでもなく、そのリアルな生態を覗いているようなロング・ショット。ライヴ本番までの苦闘を、正攻法の「汗と涙」で描くのではなく、少女たちが見せる疲労感で間接的に表現する、その距離感と低温さが山下監督的。 [review] | 寒山拾得, DSCH, ぽんしゅう | [投票(3)] |
| ★4 | マディソン郡の橋(1995/米) | 厚い時間の層を感じさせる、緻密なディテールの積み重ね。台詞も、ショットも、表情も、全てが圧倒的に「時間」を背負っている。二人が微妙な感情のあやを触れ合せながら関係を深める過程は、淡々とした中にも、重い時間の層が動くドラマ性が迫ってくる。 [review] | 赤い戦車, 緑雨, けにろん | [投票(3)] |
| ★4 | 浮き雲(1996/フィンランド) | ‘ささやかな幸福’そのもののように時折ひょっこり姿を見せてくれる犬。窓、ドア、冷蔵庫、テーブル、港のコンテナ、といった四角形が形作る画面の構図、それに加えて壁やソファー、カーテンなどの赤、青、黄、白のシンプルな色彩バランスが目に心地好い。 [review] | ジェリー, けにろん, 3819695 | [投票(3)] |
| ★3 | Shall we ダンス?(1995/日) | 生真面目さと滑稽さが、「小津的な構図主義」という名のステップを踏む。その整った画面設計と編集のリズムが、社交ダンスの美意識と調和する。僕らは観ることで一緒にステップを踏むのだ。そして、その規則性から外れてしまう登場人物が笑いを生む。 [review] | 緑雨, Myurakz, けにろん | [投票(3)] |
| ★3 | アヒルと鴨のコインロッカー(2006/日) | ポップでちょいシュールなテイストながら、意外にテーマは深い。ドストエフスキーのように深い、と敢えて言おう。だがショットのつなぎ方はあまりに愚直で、脚本がトリッキーなのに冗長に思えるのが惜しい。この空気感は好きだ。きっと原作が良いんだな。 [review] | 3819695, IN4MATION, ぽんしゅう | [投票(3)] |
| ★4 | 地下鉄のザジ(1960/仏) | 繰り広げられるアクションの激しさのみならず、物、時間、情況、アイデンティティ、秩序、云々が素早く交替し合う激しさが巻き起こす、観念のスラップスティック・コメディ。ポップでキッチュ。パリの色彩と、エッフェル塔の幾何学的な美しさ。 [review] | 3819695, tredair, ina | [投票(3)] |
| ★5 | 夜顔(2006/仏=ポルトガル) | 世の殆どの映画は、映像の中の風景や人物を、何らかの語りの効率の下に切り貼りすることで、この豊饒さを放棄しているのだ。この名匠の手の中では、物語ではなく、時そのものが語る。 [review] | 赤い戦車, 3819695, けにろん | [投票(3)] |
| ★5 | ダークナイト(2008/米) | 前作『バットマン ビギンズ』は“恐怖”を巡る重厚なドラマだったが、その“恐怖”と無縁なトリックスター、ジョーカーの登場が、闇の仮面を被った正義の限界を抉り出す。ヒーロー物の一つの限界へと到達した、選択、逆転、倒錯のドラマ。 [review] | chokobo, おーい粗茶, 浅草12階の幽霊 | [投票(3)] |
| ★2 | 蜘蛛巣城(1957/日) | 鷲津(三船敏郎)の演技は演劇調の大芝居、その妻・浅茅(山田五十鈴)は能の如く静謐で精妙な演技。沸騰する怒鳴り声と、細く冷たく震える声。床をドカドカと踏む足音と、神経に触れる衣擦れの音。対照的な二人の対話を軸に据えた構成は面白いが…。 [review] | けにろん, 水那岐, おーい粗茶 | [投票(3)] |
| ★2 | 生きものの記録(1955/日) | 妄想ではなく、感受性の問題としての、強迫観念。 [review] | 3819695, ジョー・チップ, 水那岐 | [投票(3)] |
| ★3 | 冒険者たち(1967/仏) | 少し言い難いけど、この作品の宝石的存在であるレティシアの事が、好きになり切れない。尤も、彼女は鉄と海のポエジーとして要請された存在なのだろう。それと、単細胞気味なレオス・カラックスは、この映画で爆破シーンの詩的な演出を学んだら良いと思う。 [review] | sawa:38, tredair, けにろん | [投票(3)] |
| ★4 | エイリアン2(1986/米) | エイリアンとの闘いを通して、人間性という外皮を破って内から現れる、生物としての本能。我々の内なるエイリアン。複数形の‘Aliens’には、ヒト自身も含み込まれているのではないかとさえ感じさせられる。(終盤について→) [review] | DSCH, ぽんしゅう, けにろん | [投票(3)] |
| ★3 | スパイダーマン3(2007/米) | 崩れゆくものを必死につなぎとめるという事。サンドマンの事だけを言っているのではない。テーマである‘報復’と‘赦し’の両方に関わる事だ。 [review] | おーい粗茶, CRIMSON, けにろん | [投票(3)] |