★3 | 画面上で展開する戦時下の平均的悲喜のこもごもと、画面の外に充満する(つまり私達の)やり場の無い怒りや無力感を、対比させようという試みならば、黒田アーサーと米軍俘虜に纏わる件は、明らかに筋を違えた蛇足である。 [review] (町田) | [投票(1)] |
★5 | 壮大な恐怖映画だ。遥か過去から日々延々と連なってきた人間の営みが一瞬にして途絶えてしまうということ。7万数千人の明日が突然消えてなくなったという事実。黒木和雄が描く不意撃ちの暴挙というイメージに恐れと悔しさが入り混じった涙がこみ上げる。 (ぽんしゅう) | [投票(3)] |
★5 | 原爆実験の閃光に米国大統領は神の光を見、大戦ドキュメンタリーのラストを締めくくるキノコ雲に東アジアの観衆は拍手喝采を送る。そして我々は、彼らのように喜べない我々は、どういった態度でこの映画に接すればいいのだろうか? [review] (水那岐) | [投票(4)] |
★4 | うーん。原爆が投下されるまでの日常をただ描いただけなのだが、当然彼らはその瞬間終わる。でも、だからって何なんだろう。そういう運命を私たちは知っているけど、彼らは知らない。だから彼らは普通の日常を生きてきた。 [review] (セント) | [投票(1)] |