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[コメント] エル・スール −南−(1983/スペイン=仏)
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★5神秘の振り子。エリセ監督に何ともふさわしい、繊細な小道具。彼はきっと映画の空気の中に、振り子となってじっと身を潜め、意味のある空間をそっと指し示す人なんだろう。 [review] (くたー)[投票(22)]
★5ファーストカットの朝の透明な空気。赤い毛糸。その下のベージュのカーペットの質感。家事をする母親をつなげたシーンの幸福感。妙にマイナーなブルームーンの歌声。初聖体拝受の日の父と娘が踊るワンシーン・ワンカット。エンエルムンド!もう麻薬的だ! [review] (ゑぎ)[投票(7)]
★5「ずっといるよ わたしの中 今は 眠ってこの胸に 燃えた炎は やがては消えたけれど…」 [review] (kiona)[投票(6)]
★5監督自身は、この映画を不完全で残念な結果に終わったと語っている。私も同様にそう思う。それは、 [review] (SY)[投票(6)]
★5「窓」の作家としてのエリセ。最後の昼食シーンが「窓辺」の席で繰り広げられねばならないのは当然だ。なんと繊細な光の扱い! 全ショットの力の平均値は『ミツバチのささやき』を上回る。最高度の繊細さが「これ以外にはありえない」強靭な画面を生む。映画を駆動する「謎」も快い。最良の探偵映画のように。 (3819695)[投票(5)]
★5この映画を観直して再確認したこと。(1)映画は光と影で出来ている。(2)人生も又然り。(3)エリセは室内撮影の名手である。 (立秋)[投票(5)]
★4繊細極まる映画芸術なんだけれど私はもっと大雑把な人間であり、ついていけない感じがする。子供の頃の体験の機微を上手く捉えているが、触ると倒れそうなものばかりが人間の構成要素と思ってない私には遠さも感じた。 (t3b)[投票(4)]
★4ファーストシーンに、この映画のすべてが凝縮されている。その語り口の簡潔さ、完璧さにまず吃驚させられる。 [review] (緑雨)[投票(3)]
★5良質な短編小説あるいはエッセーのような映画。どうしょもない切なさに、その難解さを忘れてしまう。 [review] (ペペロンチーノ)[投票(3)]
★4自分の中に旅立つ『ミツバチのささやき』、自分の外に旅立つ「エル・スール」。その意味でこの作品は「ミツバチ」の見事な続編になっていると思う。 [review] (のぶれば)[投票(2)]
★5ステンドグラスの向こうのエレクトラ劇。 (uyo)[投票(2)]
★5手入れが行き届いていたカモメの家がだんだん古ぼけて荒れてくるのが、まるで父娘の関係を象徴しているようで印象的だった。 (マッツァ)[投票(2)]
★5「切ない」とか「ひかりとかげっっ」とか簡単に使いたくないが、光と影が美しい、切ない映画。ホント。 [review] (dahlia)[投票(2)]
★4光の魔術師、ヴィクトル・エリセ。[Video] (Yasu)[投票(2)]
★5凛とした青、切ないオレンジ、そして何よりも包み込むような黒。色彩が主役であるかのようです。オメロ・アントヌッティの奥深い魅力を何度も味わいたくなる。 (ジェリー)[投票(2)]
★5奇跡的傑作。資金難で前半部のみで無理矢理完結させた映画だが、後半のストーリーを聞く限り「ここで終ってて正解」では? (cinecine団)[投票(2)]
★4年齢に応じて父の謎は異なるのだが、これに応じてショットを変化させるのが凄い。 [review] (寒山拾得)[投票(1)]
★3キネマ大森にて、『ミツバチのささやき』とあわせて観賞。 [review] (田邉 晴彦)[投票(1)]
★3「井戸掘り」「夜のカフェの窓」「レストランでの午餐」等父娘のシーンは感情のベクトルが合致し胸を打つが、全般少女視点と親爺視点の入れ替わる構成が映画が依って立つ物を曖昧に遠ざける。静謐な語り口も意識的に過ぎ寧ろあざとさギリギリとも思えた。 (けにろん)[投票(1)]
★5未来は明るいなあ。 [review] (夢ギドラ)[投票(1)]
★4静かでどちらかというと地味な作品でありながら、観ている間まるで魔法にかけられたかのように惹きこまれていきました。 (TM(H19.1加入))[投票(1)]
★4なんどか朝が描かれる。夜明けから徐々に明るくなってゆくその過程が、静かでとても美しい。夜明け前は一番暗い。しかし、すべてが明らかになる朝に、明るさが伴うとは限らない。 [review] (なつめ)[投票(1)]
★4学校に行きたくなくて3時間ベッドの下に隠れていた経験のある自分としては、この映画に心を動かされずにはいられなかった。 (リーダー)[投票(1)]
★4牧歌的な風景の中で、穏やかにひび割れる家族。恋の想いは、やすやすと風化するものじゃないんだね。成長した少女の姿に全く違和感がないのがすごい。 ()[投票(1)]
★4成長して、大人の世界、自分の両親の世界に足を踏み入れる純文学。序盤を見て、『ミツバチのささやき』の「子供、精霊、内戦」で進むかと思ったらもっとわかりやすい、直接的な心理描写の作品だった。これまた名作。映像美は健在。 (SUM)[投票(1)]
★5"映像美の極致”このビスコンティのためにとっておいた賛辞を、ビクトル・エリセに捧げます。 [review] (ルッコラ)[投票(1)]
★5十分すぎる! [review] (chokobo)[投票(1)]
★5静かな自然光。穏やかに語られる愛。染み渡る。 (siesta)[投票(1)]
★5勘違いのイレーネ・リオス=テレサ論 [review] (アルシュ)[投票(1)]
★5見ていて、その時間を、本当に自分も過ごしたのではないか(たぶん、すごしているんだとおもうけど)という実感のある、希有な映画。どうしようもない他者同士であることを受け入れる過程は、映画をも成熟させるのかなあ。 (エピキュリアン)[投票(1)]
★3傑作だと認めますが、同時に「旨い寿司を握る寿司職人のカウンター越しの冷たい視線」を感じてしまいます。嫉妬かもしれませんが。 (るぱぱ)[投票(1)]
★5父パードレ・パドローネ』といい、この映画といい、なんとすばらしい俳優でしょう、、、こういう映画に出会うと映画好きでよかったとほんとに思います (動物園のクマ)[投票(1)]
★4レビューは「南で何があったんだよおっ」って方のための原作ネタばれ。無粋と思う方は読まないでね。 [review] (さず)[投票]
★3光の陰影が絵画を見るようだ。丘のふもとに佇むかもめの家、家前の並木道、共に印象深い。ただ、元々の企画が3回のTVシリーズ用であった為か、未完であり明らかにされない謎も多く、物語としての感動は薄い。3点か4点か迷う。 (KEI)[投票]
★4主観としての万能の父から、過去を持つ男という客観へ。内戦終結直後(1940年)の『ミツバチのささやき』が死の気配の映画なら、17年を経た1957年が舞台の本作では混乱の検証と再生が示唆される。少女の成長は、そのままスペイン国民への鎮魂と癒しに重なる。 (ぽんしゅう)[投票]
★4痛切に美しい映画。 (赤い戦車)[投票]
★5見終わったあとの余韻は今まで見た映画で一番。 映像も美しく淡く繊細でひんやりとしつつも魅せる心理描写は秀逸。 [review] (KZKK)[投票]
★5この映画以上に希望にあふれたラストを知らない。 (アリ探し)[投票]
★2すみません、難しすぎ;(『ミツバチのささやき』なら10回は観ましたが・・・)この映画は、観客に行間読解能力を要求するのではないでしょうか? 「自転車の往復と、時間の経過」だけが印象に強く残っています。 (YO--CHAN)[投票]
★4ミツバチのささやき』と同じく、ビクトル・エリセは少女の視点を描くことが上手。光と影を巧みに利用した芸術的な映像の中、少女の目が印象的。暗がりの中に見える丸い目が多くのことを語る。 (Keita)[投票]
★0DVDで鑑賞。フィルムで見たい。 (ころ阿弥)[投票]
★3ビデオ鑑賞でもその美しさははっきり判る。「光の彫刻」とはこのことかと思った。でもそれ以上のことは感じられなかった。「お前はデリカシーの無いガサツな人間なんだよ」と言われてるみたいで若干不愉快だった(被害妄想)。 (ハム)[投票]
★4青白む窓。犬が吠えている。いい出だしです。少女の不思議に思う心地で つなげていく展開。 [review] (マグダラの阿闍世王)[投票]
★5最も理解されにくい存在、それが寡黙な父親。 (Ribot)[投票]
★4印象深い。夜明け前の静寂。 (coma)[投票]
★4ビクトル・エリセの映画に漂う空気は独特だ。そこにあるのは一瞬の感動ではなく、全編に漂う深い感銘だ。 (buzz)[投票]
★5少女の表情が天気と一緒に見えた。晴れ間に魅せる笑顔はとてもキュートで、光が当る瞬間は天使を思い描ける。見知らぬ土地に憧れ夢を見る姿は、温かい優しさに包まれた希望を信じる事ができる。心を露わにした映像は、本当に素晴らしい爽快感を与えてくれた。 (かっきー)[投票]
★5父と子の心の絆、いまだに癒されぬ心の傷。 ()[投票]
★5フェルメールの絵画のような光と陰影。たっぷり時間をかけた構図、色彩、演出。すばらしい出来。父親の生き方(死)を、政治的に何かあったんだろうが、省略している。キーになる所なので少し不満。 (セント)[投票]
★3美しい映像とは思うものの、さすがにモノローグが多すぎて興醒め。ほんとに「未完」の作品という印象だった。 (OK)[投票]