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水那岐さんの人気コメント: 更新順(25/82)

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★5デンデラ(2011/日)天願監督の父、今村監督の『楢山節考』続編ではない。底知れぬ生命欲に満ちた汚濁に塗れる老婆たちの闘争の軌跡である。全力を振り絞りバトルに身を投じる女優たちの熱演は、真正の美しさに満ち満ちている。 [review]わっこ, DSCH[投票(2)]
★1めぐりあう時間たち(2002/米)狂気の連鎖、自殺願望の継承、「強固な女性」の系譜…きわめて陳腐な言葉を並べてみるとそんなところだろうか。だが、それらをトリッキーに構成して三人の女を見せてもらったところで、自分の食指は動かず仕舞いだった。 [review]disjunctive, chokobo, ノビ, ハムほか7 名[投票(7)]
★4バットマン ビギンズ(2005/米)オトナ子供でも、子供だましでもない監督が創りあげた『バットマン』としては、これは傑出した作品といえるだろう。ただし、これまでのバットマンに馴染んできた自分には、随分と頭の切り替えを要求される作品ではあった。 [review]deenity, Keita, 牛乳瓶, ミュージカラー★梨音令嬢ほか12 名[投票(12)]
★4今度は愛妻家(2010/日)石橋蓮司のオカマ演技がピッタリとはまっていた…と言うことより何より、薬師丸ひろ子は実にいい女になったとの感慨の方が強い。そして薬師丸のいとおしさをこれ以上はないほど引き出して見せたのが、他ならぬ行定勲監督であることに異論の余地はない。この巧みさは余人の及ばざる境地だろう。 [review]まー, ぽんしゅう, ナム太郎, セントほか6 名[投票(6)]
★3黄色い星の子供たち(2010/仏=独=ハンガリー)思いのほか「お涙頂戴」的であり、歴史に照らせば非情な事件を「綺麗なまま」に撮った甘ちゃんな描写も多いのだが、映画力を信じたカメラも散見され感心を促される。メラニー・ロランの看護婦が競輪場に到着し、彼女が立ったドアから一気に競輪場を鳥瞰するまでの長回しは、それがCGであっても優れて映画的で絶望的な名シーンだ。 [review]けにろん, 3819695[投票(2)]
★3クレオパトラ(1963/米)ドラマ的に得るものはありませんが、スフィンクスで凱旋門に乗りつけるシーンだけでも金を払う価値はあります。ジェリー, りかちゅ, 甘崎庵, crossageほか5 名[投票(5)]
★3変身(2005/日)一応泣けるツボは押さえている。だがこの話、あの映画(小説)の露骨なパクリに見えるのは気のせいか? [review]TOMIMORI, ことは[投票(2)]
★5必死剣 鳥刺し(2010/日)「美は乱調にあり」と謂う。この場合は、美は乱そのものにこそ在る、と言えばいいだろうか。平山秀幸監督久々の新作は、純白の反物に血飛沫を飛ばし、部屋いっぱいに転がしたような光景を見せてくれる。美醜のはざまにこの映画のアンビバレントな魅力は存在している。 [review]ぱーこ[投票(1)]
★1愛を読むひと(2008/米=独)何にしても思い込みはろくな結果を生まない。てっきり社会派ドラマの要素を持つメロドラマかと期待していたが、自分勝手な人々が交錯する単なるメロドラマであり、起こる事件はロマンスの調味料に過ぎなかった。 [review]サイモン64, shiono[投票(2)]
★3イージー・ライダー(1969/米)ただ軽い気持ちでバイクを駆り、大麻を吸い、酒を呑み、女を抱く。それが「自由」の象徴なら、およそこれほどしょぼくれた象徴はない。だが、そんな「自由」な二人はあっけなく排斥される。つまる所、それほどにこの時代のアメリカは「不自由の王国」だったことが理解できる。 [review]サイモン64, ナム太郎, tkcrows, マッツァほか12 名[投票(12)]
★3博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか(1964/英)陽根禁止の青春さ。 [review]けにろん, DSCH, NOM, ねこすけほか22 名[投票(22)]
★3キル・ビル Vol.2(2004/米)もっとコンパクトに纏められる話である…というのは充分肯ける意見ではあるのだけれど、自分は敢えて三部作くらいにすることを提唱したかった。そうすれば盛り上がらぬままにラストバトルになだれ込むようなことにはならずに済んだ筈だ。 [review]赤い戦車, りかちゅ, すやすや, inaほか5 名[投票(5)]
★1ザ・コーヴ(2009/米)これは多くの日本人に観られるべきであり、その機会を阻んでいる団体は愚かだといわれても仕様がない。むしろ、「これは日本バッシングではない」と広言している人々が、図らずも日本悪玉論に加担している事実を知らしめる有効な機会であるのだから。 [review]MM, PaperDoll, 大魔人[投票(3)]
★4ブレードランナー(1982/米)洋の東西が混在する汚れきった街に燃え上がる炎の点滅で、再びこの映画の世界へと一気に引き込まれる。このカオスの街で、レプリカントたちはいかに美しい生を演じきったことだろうか。 [review]DSCH, けにろん, Santa Monica, Keitaほか13 名[投票(13)]
★3怪獣ゴルゴ(1961/英)よく頑張っている、とイギリスには賞賛の声を送りたくはある。しかし、我々はポルノにも浪漫の香りを寄り添わせたい民族であることを再認識させられる。これは骨組みであり、怪獣映画の青写真だ。地には花、人には愛が欲しい。 [review]kiona[投票(1)]
★4ライフ・イズ・ビューティフル(1997/伊)嘘で固めた人生も、ついて通せば花が咲く。これがオヤジの生きる道。Bunge, お珠虫, らーふる当番, Waldenほか6 名[投票(6)]
★2名もなきアフリカの地で(2001/独)ユダヤの苦悩を語りながら、まぎれもないヨーロッパ人としてアフリカを腰掛けに使っただけの両親。どんなにアフリカの風俗を描こうともエキゾチズムの域を脱していないお気楽さが絶望を誘う。 [review]のの’, ヤッチ, わっこ[投票(3)]
★1借りぐらしのアリエッティ(2010/日)宮崎駿落ちぶれし今でも、演出家としての手腕は確かであり、緩急の意味は理解しすぎるほど理解していたことは認めねばならない。米林の間延びした采配で語られる冗長にして緊迫感を欠いた物語は、しかし確信犯的に「起承転結」などというものを捨て去った、老いてなおひねくれ屋の語り部・宮崎によって、例の如く意味不明の雰囲気映画に成り下がった。 [review]chokobo, KEI[投票(2)]
★5永遠の僕たち(2011/米)「死」を理解することなく提示された少年は、その周囲で軽やかにステップを踏む。そんな彼は世界からの復讐のように「重い」死を突きつけられ戸惑うが、再びその死を微笑を持って振り返るしたたかさを周囲に見せつける。それは親たちの用意するレールに乗りながら、危うげな自分なりの回答を発見する経緯である。少年の自我の輝きは、完成に到る渦中にあるときほど目映く我々を射す。chokobo, セント[投票(2)]
★5サラの鍵(2010/仏)極めて真摯に、大人の観客を予想して綴られた物語である所以は、痩せさらばえた裸身を露わにするM・マヤンスの役者根性のみではない。遠い過去ならざる残酷な母国の罪状を追うK・S・トーマスらが激突するまぎれもない現代の壁によって、巻き込まれる人々までもが傷つくリアルな筋運びこそが白眉だ。なまぬるい感傷など這い入る隙もない。セント[投票(1)]