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★4 | クワイエットルームにようこそ(2007/日) | 和風『十七歳のカルテ』はコメディのようで重い後味を残す。内田有紀のほど良い俳優としての脂の乗り具合と、松尾スズキのスタッフを変えての新鮮な筆致は今までと同じような作風に見せかけて、全く違う味わいを感じさせてくれた。 [review] | tkcrows, ぐ〜たらだんな, Master, セントほか5 名 | [投票(5)] |
★4 | チェ 28歳の革命(2008/米=仏=スペイン) | 本編の手引きとしては、『モーターサイクル・ダイアリーズ』をまず観てからの鑑賞が相応しいだろう。抒情詩としてのその映画に対し、あくまでこの物語は闘争の歴史を叙事詩として感情を込めずに描き、そのことで映画世界の中立性を保っている。ゲバラの心を語るのは、NYの国連総会ほかで帝国主義に立ち向かう彼の咆哮だけだ。 [review] | Keita, TM, 甘崎庵, おーい粗茶ほか5 名 | [投票(5)] |
★2 | 恋は五・七・五!(2004/日) | こういうお話をけなすと野暮扱いされる、というきわめて微妙な位置に逃げ場を作った作品。だが敢えて言えば、この手の「コンプレックス脱却&優勝」パターンの作品では最も安易な出来。 [review] | づん, tkcrows, 直人, トシ | [投票(4)] |
★4 | オースティン・パワーズ:デラックス(1999/米) | ド、ド、ドリフの大爆笑:欧米版って感じ。そのワリには嫌味はなく奇妙にサワヤカな下ネタ映画だが。 | りかちゅ, ナッシュ13, 12番目の戦士, ボイス母 | [投票(4)] |
★5 | あずみ(2003/日) | ケレン味とハッタリの極致。未熟なる上戸彩の胸中にはきっちりとした人間の業が刻み込まれている。04年の目指されるべき時代劇はある意味これではないだろうか。 [review] | ルクレ, 甘崎庵, sawa:38, 新町 華終ほか6 名 | [投票(6)] |
★2 | クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!栄光のヤキニクロード(2003/日) | 看板に偽りあり!「寝ては夢、起きてはうつつ、幻の」焼肉への燃えるような渇望がなくてはならない。敵はのはら一家を前に、嗜虐的に焼肉を喰らって見せつける悪魔のような存在でなくてはならない。それでこその「ヤキニクロード」だ。温泉も熱海も関係ない。 [review] | プロキオン14, sawa:38, ペペロンチーノ, 甘崎庵ほか6 名 | [投票(6)] |
★3 | 歓喜の歌(2007/日) | 志の輔といえば映画好きの噺家でもあるが、ことこの話に関しては、落語として聴いた方が断然面白かろうと感じた。話で最も引き立っているのは無責任館長小林薫だが、語り手を演じるなら本職の志の輔のほうが、実力で勝るのは明白だからだ。 [review] | tkcrows, Master | [投票(2)] |
★4 | ダークナイト(2008/米) | 「正義」に不信を隠しえない時代の「暗闇の騎士」の背中には、所詮現代にその立脚点を持つことのできない道化の悲哀がにじみ出でる。 [review] | 巴, ナム太郎, 炭酸飲料, Orpheusほか10 名 | [投票(10)] |
★3 | K-20 怪人二十面相・伝(2008/日) | [ネタバレ?(Y1:N2)] ベタな泣かせドラマは、観客の顔も三度と知るべきだ。そのために裏の顔を持つべき男は、この場合主人公金城武だけで充分だ。そして『バットマン』への擦り寄りも感心しない…が、山崎貴の見事なVFXに1点加点。 [review] | ムク, セント | [投票(2)] |
★5 | 亀は意外と速く泳ぐ(2005/日) | 思いつきだけの脚本をくだらなく撮れる監督は山ほどいるが、ここまでひとつの映画を意味もなく、刹那的に仕上げて、それが感動さえも呼んでしまう作品は三木聡監督の腕によるものをおいて他にないだろう。『イン・ザ・プール』を凌ぐ痛快無内容ドラマである。 [review] | SUM, ロープブレーク, おーい粗茶, 林田乃丞ほか11 名 | [投票(11)] |
★4 | ∀ガンダム II 月光蝶(2001/日) | 前作よりも各エピソードの長さは自然であり、素直にのめり込めた。ところでターンXというのは、「X(何ものか)によって運命を逆転された者」という意味だそうな。総てのガンダムを許容する作品のラスボスにとって相応しい名だ。 [review] | Santa Monica, ミュージカラー★梨音令嬢, アルシュ | [投票(3)] |
★3 | サムソンとデリラ(1949/米) | この当時の映画に言っても仕様がないのだが、ライオンを倒すシーンはアラが丸見え。デミル作品としては『十戒』よりは随分スペクタキュラーな要素は割り引いて見ないと…。 | りかちゅ | [投票(1)] |
★4 | キング・コング(2005/ニュージーランド=米) | いい加減コングは33年度版の呪縛から解き放たれてもいいと俺は考える。神話は短くて単純であるがゆえに不滅とされるのだが、その時々の時代性を盛り込んだ外典のほうが、少なくとも現代を生きている俺には価値がある。 [review] | おーい粗茶, リア, ゆーこ and One thing, 空イグアナほか13 名 | [投票(13)] |
★5 | クレヨンしんちゃん 電撃!ブタのヒヅメ大作戦(1998/日) | 塩沢兼人の声で聴く「わたしのケツをなめろ」のセリフには爆笑を通り越して感涙。そうか、ぶりぶりざえもんとはこんなにもクールでタフネスなキャラだったのか。そして、子持ちの夫婦の絆を改めて確認。 [review] | クワドラAS, アルシュ, ホッチkiss, ハムほか6 名 | [投票(6)] |
★3 | クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!夕陽のカスカベボーイズ(2004/日) | 水島監督の精一杯の良心か。西部劇も、椿ちゃんも、カスカベ座そのものも。だが、そこに弊害はないか。 [review] | クワドラAS, プロキオン14, アルシュ, sawa:38ほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | クレヨンしんちゃん 爆発! 温泉わくわく大決戦(1999/日) | 「温泉」と「焼肉」とくれば体を張って働くおにーさん、おねーさんのささやかなる願望。スタッフの渇望をアイデアとし、『007は二度死ぬ』に乗せて昇華させた作品と見た。汗まみれで働くアニメーターの皆さんご苦労さま。そして仕事を選ばない丹波ボスに敬礼。 | クワドラAS, peacefullife, ホッチkiss, ボイス母 | [投票(4)] |
★3 | 天草四郎時貞(1962/日) | 稀代の英雄を描きながら殺陣の快感など何処にもない、明らかなる市民運動とのダブルミーニングと化す時代劇。四郎は苦悩するリーダーであり、先走る部下たちによって自らの手を下さぬまま没落を運命づけられてゆく。その姿は上映当時の市中の指導者たちだったのだろうか。 | 甘崎庵, いくけん | [投票(2)] |
★2 | 異人たちとの夏(1988/日) | ノスタルジー描写の余韻がホラー描写でめちゃめちゃに。 | アリ探し, テトラ, ことは, AONIほか6 名 | [投票(6)] |
★4 | 椿山課長の七日間(2006/日) | 単なる泣かせ話とバカにしていた立場からすれば、意外にまとまりよく、そつなく構成されたストーリーに唸らされる。それだけに、やはり周りの空気を読みつつぐいぐい自分を押し出してゆける西田敏行を主人公に据えたのは間違いだった。どんな女優であれ、彼の模倣演技を「心を込めて」演るのは不可能であろうから…。 | ぐ〜たらだんな, tkcrows | [投票(2)] |
★1 | 永遠の語らい(2003/ポルトガル=仏=伊) | 何もかも緻密に仕組まれていたのだ。西欧世界の素晴らしさを延々と描くこと、その文明の簒奪者を、歴史学者に「創世記」や「出エジプト記」までも事実のように語らせることによって匂わすこと…こうしてあの国々へ砲塔は向けられた。 [review] | ペペロンチーノ | [投票(1)] |