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ゑぎさんの人気コメント: 投票数順(3/111)

人気コメント投票者
★4乱(1985/日)まず最初に書かなければならないのは「これは原田美枝子の映画だ」ということだ。決して仲代達矢の映画ではなく原田美枝子の映画として忘れられないだろう。黒澤時代劇の中では『蜘蛛巣城』の山田五十鈴と並ぶ悪女役だ。 [review]けにろん, カプリコーン, Sigenoriyuki, DSCHほか10 名[投票(10)]
★4虎の尾を踏む男達(1945/日)エノケンは矢っ張り凄いが大河内伝次郎の演技にも笑ってしまった。この二人が完全に浮いている。しかしこれがスターの演技だ。森雅之志村喬藤田進が抑制の効いた演技をすればする程この二人のスター性が際立ってくる。オールセットの時代劇。殆どパンニング一本やりで見せきっている。黒澤は大したもんだ。けにろん, Myrath, 3819695, づんほか10 名[投票(10)]
★3マレーナ(2000/米=伊)モニカ・ベルッチの肉体は圧倒的な存在感。彼女がストーキングされることに疑問を挟む余地など全くない。しかし終始しかめっ面をさせられ殆ど感情も描かれないこのベルッチを魅力的だとは到底思えない。冒頭の道を歩いてくるシーンに挿入されるバストショットの渋顔を見た時点で既に失望を感じてしまった。 [review]Ikkyū, 緑雨, Orpheus, ボイス母ほか10 名[投票(10)]
★5ドイツ零年(1948/伊=独)傑作。元教師の気持ち悪さ。さらに彼が閣下と呼ぶ男の薄気味悪さ。閣下とはいったい何なのだろう。 [review]ぽんしゅう, モノリス砥石, 寒山拾得, 赤い戦車ほか10 名[投票(10)]
★5ロング・グッドバイ(1973/米)ビルモス・ジグモンドのカメラワークのこのグルーヴ感!浮遊感!アルトマン+ジグモンドなら『ギャンブラー』の中の驚異的なズーミングが世評高いけれど、私は『ロング・グッドバイ』の浮游感の方が好き。 [review]ペペロンチーノ, ぽんしゅう, 緑雨, 赤い戦車ほか10 名[投票(10)]
★5駅馬車(1939/米)ジョン・フォードは ジャンルとしての西部劇の完成を志向したのではなく、トーキー時代の新しい活劇のあり方を志向した。オフで(画面外で)使われる音響効果の素晴らしさ! [review]jollyjoker, 袋のうさぎ, 3819695, りかちゅほか10 名[投票(10)]
★4グリーン・デスティニー(2000/米=中国)湾曲した竹の先端近くにチョウ・ユンファが静止しているカットは息を呑むほど美しい映画的瞬間だ。 [review]けにろん, 空イグアナ, オノエル, ざいあすほか10 名[投票(10)]
★5曽根崎心中(1978/日)暴力描写の凄まじさや登場人物の性格の徹底性を見ても、これは間違いなく「映画」だし、傑作中の傑作だ。 [review]緑雨, TOMIMORI, デナ, けにろんほか10 名[投票(10)]
★5昭和残侠伝 死んで貰います(1970/日)数ある東映任侠映画の中でも、その濃密な映画的空間の造型において突出した美しさを誇る傑作。 [review]irodori, ねこすけ, けにろん, sawa:38ほか10 名[投票(10)]
★3君たちはどう生きるか(2023/日)前半ワクワクさせられるが、後半そのワクワクを昇華できずにハチャメチャになるギャグアニメのよう。勿論、概ね画力、画のクォリティは高く、一定の見応えはキープし続ける。 [review]セント, ドド, tredair, ジェリーほか9 名[投票(9)]
★4クライ・マッチョ(2021/米)彼が監督のみに徹した近作には失望することも多かったが、矢張り『運び屋』同様、出演した監督作にハズレはないのだ。 [review]disjunctive, けにろん, 3819695, 週一本ほか9 名[投票(9)]
★4ノマドランド(2020/米)貸倉庫の中に置かれたカメラから撮ったカット。ドア(シャッター)が開き、マクドーマンドが現れる。エンディング(正確には最後から2番目のカット)はエンパイアの社宅の中のカメラから、ドア外を撮ったカット。マクドーマンドが屋外へ出て行く。 [review]緑雨, プロキオン14, けにろん, おーい粗茶ほか9 名[投票(9)]
★4ウインド・リバー(2017/米)息子に馬の扱いを教える(かつ、馬が息子に馴れるように調教する)という感動的な場面を持つ、雪のワイオミングを舞台にした現代西部劇。しかし、西部劇的意匠以上に、『羊たちの沈黙』の後裔であるという感覚が強い。ずばり、羊の群れの場面から始まるのだ。 [review]死ぬまでシネマ, 動物園のクマ, るぱぱ, ペンクロフほか9 名[投票(9)]
★4スリー・ビルボード(2017/米=英)ラストもいい。このラストでポイントを上げる。このカットで終わればいいな、と思っているカットで終わる。 [review]DSCH, 死ぬまでシネマ, なつめ, yasuyonほか9 名[投票(9)]
★4ラ・ラ・ランド(2016/米)何と云っても「Dancing in the Dark」のアステアとチャリシーを想起せずにはいられない「A Lovely Night」のシーンが秀逸だ。二人がベンチに腰掛けてからの脚の演出。ベンチの上に立ちあがった二人の頭を超えて、LAの夜景へ寄っていくカメラ。そしてカメラが引くと、二人のフルショットでのダンスを絶妙の構図で捕捉し続ける。 [review]動物園のクマ, まー, おーい粗茶, 緑雨ほか9 名[投票(9)]
★4そこのみにて光輝く(2013/日)この世からタバコとライター、あるいは自転車がなくなったら映画もなくなるのではないか、いや、逆に、これらがある限りは映画はあるんじゃないだろうか。という愚にもつかないことを想うぐらい、タバコとライターと自転車の映画だ。 [review]jollyjoker, 緑雨, tredair, MSRkbほか9 名[投票(9)]
★4トゥルー・グリット(2010/米)傑作。全くコーエンらしい死体の映画。それが実に要所で効いている。父親の棺。縛り首の3人、主人公はその死体と同宿する。木の高い枝に吊るされた死体。夜の小屋の銃撃戦で死んだ遺体の処置。4対1の決闘に敗れた死体。そしてコグバーンの棺。 [review]袋のうさぎ, おーい粗茶, jollyjoker, 3819695ほか9 名[投票(9)]
★4ディア・ハンター(1978/米)当時、マイケル・チミノには演出力が無いと思った。それは冒頭の結婚式の描き方で明かだ。映画は基本的にどう描くかだ、何を描くかよりも。しかし、それでもこの映画は何を描くかということにおいて力に満ちている。圧倒的に。 [review]irodori, ペペロンチーノ, 緑雨, サイモン64ほか9 名[投票(9)]
★5菊豆〈チュイトウ〉(1990/日=中国)張藝謀の『菊豆』『紅夢』『秋菊の物語』は映画史上でも希有なる傑作三連打だ。この映画でも物語の寓話性とそれに相応しい光の扱い方の調和は映画の極限にまで達していると云っても過言ではない。反物が炎上するイメージの類例の無い表現だけをとってもこの演出家がいかに屹立しているかが判る。 [review]ナム太郎, セント, ハム, 鵜 白 舞ほか9 名[投票(9)]
★4インデペンデンス・デイ(1996/米)思いの外良くできている。特に序盤で提示された伏線を後半になって回収していく構成が良い。結婚指輪、葉巻といった小道具にしても、大統領が湾岸戦争の英雄だった、或いはウィル・スミスが宇宙飛行士を夢見ていたという設定にしても見事に後半で活きてくる。 [review]ExproZombiCreator, Lostie, パグのしっぽ, ほか9 名[投票(9)]