★4 | 矢っ張りウォルター・ブレナンは映画史上最高の脇役だと実感。ブレナンの結末を知らされないのが困るがカメラも編集も凄い。画面の強さ、強烈な緊迫感の創出に収斂している。しかし私が見た版はどうも書面や手紙の部分の繋がりがおかしいと感じた。カット版という気がしてならなかった。(1988年5月に近鉄劇場で) (ゑぎ) | [投票] |
★5 | ラングとブレヒトの共同作業は決裂してしまったが、しかしそれでも映画の中で朗読される手紙や詩にはブレヒトがあらわれていて泣ける。 (tomcot) | [投票(1)] |
★4 | 134分完全版。ジーン・ロックハートが『M』のピーター・ローレそっくりに見えてくるのは何も身体的特徴に限った話だけではあるまい。 そう、これはプロパガンダ映画の皮を被っているが内実はラングお得意の不条理劇なのだ。前半と後半のトーンの違いはそれ故のものだ。 (赤い戦車) | [投票] |
★4 | 突如のアクション・シーンの信じがたいほどの濃密さ、活劇性。やはりラングは本質的に「アメリカ映画」の作家なのだと思わされる。ウォルター・ブレナンとアンナ・リーの面会シーン、画面も凄まじいが、ここでの「言葉」もまた紛れもなく「映画」になっている。そして何より、ああ、ブレナンの全人格的演技のすばらしさ! (3819695) | [投票(1)] |
★4 | 俳優を情け容赦なくいたぶるさまはヒッチコック以上。このいたぶり具合は、ナチズムとその時代の非道さの表現と思いきや、その次元をはるかに超えるラング作品の本質だし、まさに魅力である。 (ジェリー) | [投票] |